くまキャラ 心に癒やし グッズ売り上げ好調…寂しい世相反映?(産経新聞)

 くまが人気を集めている。といっても動物のくまではない。くまを題材にしたキャラクターグッズだ。各社が多彩なキャラを展開し、商品のラインアップもぬいぐるみをはじめ文房具にお菓子までと幅広い。人気の背景には、不景気で、くまのほんわかしたキャラに癒やしを求める心理があるようだ。(森本昌彦)

 ◆着替え用の服も

 さまざまなくまのキャラが並ぶ「キデイランド原宿店」(東京都渋谷区)。同店によると、昨年のくまのキャラクターグッズの売れ行きは前年比150%という人気だ。

 各メーカーも手応えを感じている。タカラトミーアーツ(葛飾区)は昨年3月から、ディズニーキャラのミニーマウスが手作りした人形というコンセプトの「カドリーベア」を販売。ぬいぐるみ以外にも、ワンピースやダッフルコート、レインコートといった着替え用の洋服、バッグにつけるアクセサリーや携帯電話のストラップとして使用できるボールチェーンなども売り出した。シリーズ全体で商品数は46種類に及び、同年11月末現在で64万個が売れた。

 プラザスタイル(港区)は平成18年から、米国生まれのキャラクター「スージー・ズー」シリーズのグッズを日本で発売。同シリーズの主人公はアヒルだが、登場キャラの一つである「ブーフ」という名前のくまが人気を集めている。こちらはシリーズ全体で昨年の売り上げは前年の約7倍に上る勢いだ。

 ◆憎めないキャラ

 アニメでおなじみの「くまのプーさん」も負けてはいない。昨年12月には東京駅一番街で、プーさんの世界を再現した「Pooh Garden」を期間限定でオープン。商品も和装姿のぬいぐるみや白いプーさんのぬいぐるみなど、これまでには見られなかったグッズが発売された。携帯サイトでもキャンペーンを実施し、ウォルト・ディズニー・ジャパン(目黒区)の担当者は「これほど多面的で大きなアクションを起こしたのは近年、あまりない」と話す。

 くまキャラはこれだけにとどまらない。「リラックマ」、「ケアベア」、「くまのがっこう」…。キャラごとにさまざまなグッズが発売され、人気を集めている。

 なぜくまなのか。

 こうしたくまキャラは特に20〜30代の女性の支持を受けているという。キデイランド原宿店の統括マネージャーを務める加藤裕士さんは「これだけ不況になってくると、心が寂しくなって頼るものやかわいがるものを欲しがる女性が多いのではないか」と分析。「くまは潜在的に憎めないキャラで、うまく日本人女性の心をつかんでいる」と話している。

 ■好きなキャラクター1位はプーさん

 くまのキャラクターに対する意識について、ボーダーズ(東京都新宿区)が昨年10月に16〜69歳の男女に聞いたインターネット調査によると、「くまをモチーフにしたキャラクターが好き」と答えたのは24・1%、23・8%が「最近はやっていると思う」と回答した。

 知っているキャラを聞いた質問(複数回答)では、「くまのプーさん」が91・2%でトップ、「リラックマ」が62・4%で続いた。「ケアベア」は男性に比べ、女性の認知度が高かった。好きなキャラクターも1位はプーさんで、2位がリラックマだった。

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